ABOUT | ロボットについて

友達になるために作られた、"言葉を話せない"ロボット

「友達」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。もしその友達が、言葉も話さず、顔もないロボットだったら少し奇妙に思われるかもしれません。

しかし今の技術レベルを踏まえれば、話さず、顔もないロボットの方がむしろ私たちの友達になれるのではないかと私たちは考えています。

​イメージは、「ドラえもん」に登場する、ミニドラのようなロボットです。

背景 : 目指すのは、人とロボットが共に創る世界

 人とロボットが共存する未来は、どのように実現されていくでしょうか。近年のAIブームの影響もあり、ロボットやAIの多様な未来像が描かれ、一部には恐怖を感じている人も多いかもしれません。人とロボットの理想的な共創のためには、人と関わり合えるロボットロボットを受け入れられる社会の両方が必要です。

人と関わりあえるロボット

 工場で働くロボットを産業用ロボットと呼ぶのに対して、私たちとコミュニケーションを取ってくれるロボットをコミュニケーションロボットと呼びます。現状、コミュニケーションロボットが人間の期待に答えることは難しいとされています。

 例えば、私たち人間のコミュニケーションの多くは言葉を利用して行われています。しかし現状の技術レベルは、人と対等に会話をするには至っていません。結果、不完全な会話技術が、人に失望感を与えてしまいます。人とロボットとのインタラクションを研究するHuman-Agent Interaction (HAI) という研究領域では、人がロボットに感じた期待と現実の差を適応ギャップと呼びます。

 もしロボットに対して適応ギャップが大きくネガティブに感じられた時、人はそのロボットと関わるのが嫌になってしまうことがわかっています。もしかしたら皆さんも、街中で見かけたロボットに「意外と何にもできないじゃないか!」なんて感じて、関わるのが嫌になってしまったことがあるかもしれません。

 一生懸命技術開発して、技術が順調に発展していっても、この適応ギャップを理由に人がロボットと関わってくれなくなってしまったら悲しいと思いませんか?人の期待を下回っている間は、技術開発の成果が適切にロボットと私たちの関わりに反映されないかもしれないのですから。

​ そこで私たちは、適応ギャップが問題になりにくいロボットを作ることで、技術発展が人とロボットとの関わりに直接的に反映されるような存在を作る必要があると考えたのです。

​ロボットを受け入れられる社会

 もしAIやロボットを怖いと感じている人がたくさんいるとしたら、たとえ技術があったとしても、AIやロボットを無理やり社会に送り込むのは必ずしも良いこととは言えないでしょう。

 今は技術が成熟していないために、ロボットがすぐに人間社会に入り込むとはあまり思えませんが、私はそう遠くない未来に技術が成熟してロボットを迎え入れる日がくるのではないかと思っています。

 技術は急速に進展しています。しかし人や社会の考え方は、そう簡単には変わりません。ゆっくりと時間をかけて変わっていくものだと思います。

 そこで私たちは、人々や社会がAIやロボットを受け入れる準備をし始めるべきだと思っています。その準備とは他でもなく、AIやロボットに触れること。私たちにとって、よくわからないものほどなんとなく怖いものはありませんから、人がAIやロボットを受け入れる将来の準備として、AIやロボットの"今"を多くの人が触れて理解できるような仕組みを今から作りたいと考えています。

 今、人の手に送り出せるロボットのあり方をずっと考えてきました。

私たちがたどり着いたデザイン

 私たちがたどり着いたのは、言葉を話さないロボットを作ること。しかも、全く高機能ではなくて、小さくて、顔すらもない。

私たちが注目したのは、曖昧性です。

曖昧なロボットは、不完全だと考えています。私たちのロボットは、単体では正しい情報を伝えることができません。

では、何も伝えることができないかというと、そういうわけでもありません。人とのコミュニケーションの中で曖昧性を解消していくのです。

ロボット「ぴー!⤴︎」

人「どうしたの?お腹すいたの?」

ロボット「ぴぃー。。⤵︎」

人「違うか。。じゃあ、遊びたいの??」

ロボット「ぴぴぃー!!!⤴︎」

人「そっか!じゃあ遊びに行こう!」

 こんなやりとりで、人がロボットの思いを予想して、補って、曖昧性を解消していくのです。そうすることで、人が想定してくれるような適切な振る舞いだけを認識してもらえるので、前述の適応ギャップの問題が起こりにくくできます。

 人の想像力と組み合わさった時に完成するロボットなのです。

 

さらにこのロボットは、怖くありません。多くの人に受け入れられるロボットです。このロボットはちょっとずつですが賢く、より上手にコミュニケーションを取れるようになってきています。このロボットが完璧になってしまう前に、多くの人に触れ合ってもらって、ちょっとずつ成長する様子をみんなで見守っていきたいと思っています。

そうすることで、突然ロボットが私たちの生活に入り込んでくるのではなく、ずっと一緒にいた子が賢くなった。そんな風にしたいのです。

ドラえもんはのび太の机から突然飛び出してきました。のび太は柔軟な子で、それを受け入れることができましたが、現実ではそうもいかないと思うのです。怖くて受け入れられない人もいたはず。だから私たちの世界では、ちょっとしたロボットが徐々に成長していって、いつの間にかドラえもんのような存在になっている。そんな未来を思い描いています。

私たちはこれまでに3種類のバージョンのロボットを作り、たくさんの人にこのロボットとコミュニケーションをとってもらい、より上手にコミュニケーションができる方法を追求してきました。

たくさん人に触れられて、考えてもらいながら、ロボットと過ごす未来へ、このロボット自身が導き始めてくれているのです。

 

私たちはこのロボットに技術が人を幸せにする未来へのイメージを投影するキャンパスのような存在になって欲しいという願いを織り込みました。

開発した3種類のロボットたち

 私たちが開発した3種類のロボットたちの詳細なデータを紹介します。

​バージョン0
​バージョン1
​バージョン2

高さ:19.6 cm

幅:15.3 cm

奥行き:10.9 cm

高さ:26.5cm

幅:15.0cm

奥行き:13.5cm

高さ:19.6cm

幅:12.4cm

奥行き:9.6cm

COLLABORATION | 協力団体

このロボット開発プロジェクトは、所属する研究室のメンバーだけでなく様々な団体・企業と共同して推進しているプロジェクトです。プロジェクトでは、各団体と協力して研究活動やイベント展示などを行うほか、各団体もそれぞれ独自に活動を行っています。本プロジェクトに参加してくださっている各団体を以下にご紹介します。

全脳アーキテクチャ若手の会

 全脳アーキテクチャ若手の会は、2014年に大澤正彦が設立した団体です。多種多様な方々が、この団体をきっかけに勉強したり、研究したり、コラボレーションしたりといったことをしています。

 このロボットも、この団体のメンバーと一緒に作り上げました。4日間の合宿開発を開催した際には、累計70人を超える人が足を運び、協力してくださいました。また、この団体に所属する多くの方が、ロボットを題材とした研究成果を発表しています。

​プロジェクト特設ページ:https://wbawakate-research.github.io/

株式会社 BLUEM

株式会社BLUEMは、2019年2月に設立された株式会社です。(大澤正彦は、社外アドバイザーです。)全脳アーキテクチャ若手の会、慶應義塾大学今井倫太研究室、株式会社ドワンゴ ドワンゴ人工知能研究所の精鋭メンバーが集結しており、開発したロボットを社会に広めるお手伝いをしてくれています。

株式会社BLUEMホームページ:https://www.bluem.jp/

募集情報

<募集資格>

どなたでもご応募いただけます。また、おひとり様につき何回でも応募いただけます。

 

<記入事項>

  • 提案するロボットの名前

  • 応募される方の年齢、性別

 

<締め切り>

 2019年7月7日

 

<発表>

2019年7月下旬にプロジェクト代表者である大澤正彦のホームページ(http://masahiko-osawa.com)の特設ページ上で発表します。

<注意事項>

  • 応募情報は返却いたしません。また、応募は自作で未発表・未応募の作品であり、第三者の著作権等の知的財産権を侵害しないものに限ります。

  • 応募された名前は、宣伝のために制作される各種広告媒体等に使用できるものとします。この場合、使用に関する使用料等は発生しません。

  • 応募及び採用された名前の著作権・商標権、その他一切の知的財産権は全て、プロジェクト代表者に帰属致します。著作者人格権は行使しないものとします。

  • 期間中応募いただいたものの中から検討して名前を採用します。採用された名前は任意に補作、修正など加工する場合があります。

  • このアンケートでいただいた回答はアンケートの目的以外には一切使用いたしません。

  • ご記入いただいた個人情報は、次の場合を除き、第三者に個人データを提供することは行いません。

    • ​法令の定めによる場合

    • 応募者ご本人および人の生命、身体または財産の保護のために必要な場合

    • あらかじめ応募者ご本人から同意を得ている場合

開示、訂正、利用停止等のお申し出があった場合には、本プロジェクト所定の方法に基づき対応致します。  

具体的な方法については、個別にご案内しますので、下記受付窓口までお問い合わせください。

連絡先メールアドレス:contact@bluem.jp

​※開示、訂正、利用停止等のお申し出に対するご対応は株式会社BLUEMに委託しております。

  • ご応募の時点で、本応募要項・応募の注意点に同意されたものとみなします。